子どもの健やかな成長願い 内子町で伝統の大だこ合戦

こどもの日の5日、愛媛県内子町で互いのたこ糸を切り合って勝ち負けを競う、伝統の大だこ合戦が開かれ、参加者たちが熱い戦いを繰り広げました。

この大だこ合戦は、内子町五十崎地区で400年以上前から続く伝統行事で、子どもたちの健やかな成長を願って毎年こどもの日に開かれています。
会場の小田川の河川敷には、県の内外からおよそ120チームが集まりました。
参加者たちは、合図とともに河川敷に飛び出すと一斉にたこを揚げ、巧みにたこを操りながら糸に取り付けた「ガガリ」と呼ばれる刃物で互いの糸を切り合っていました。
会場では、昨年度生まれた子どもたち、およそ130人の名前を記した「出世だこ」も揚げられ、保護者たちがうれしそうに写真を撮っていました。
合戦に参加した近くに住む60代の男性は、「たこが空に高く揚がって爽快な気持ちです。合戦を通して、地域が盛り上がってくれたらうれしいです」と話していました。
大阪から赤ちゃんを連れて訪れた夫婦は、「合戦を近くで見ると迫力がありました。子どもにも、この『たこ』のように、元気に羽ばたいていってほしいです」と話していました。