伊方町で顔認証の技術活用し高齢者の買い物支援

高齢化が進む伊方町で、個人の顔を識別する顔認証の技術を活用して高齢者の買い物を支援しようという取り組みが1日から本格的に始まりました。
取り組みはキャッシュレス決済に不慣れな高齢者の買い物を支援しようと町が進めていて、1日から一部の商店などでサービスが開始しました。このうち町の温泉施設、「亀ヶ池温泉」ではさっそく従業員が入浴券など客が購入した商品の情報を入力したうえで、利用客の顔をタブレットで読み取るなどしていました。サービスを利用することで、利用客は現金のやり取りやクレジットカードを取り出す手間なく、支払いを済ませることができます。町は4月から町民の顔写真の撮影や個人情報の登録などの導入に向けた準備を進めていて、1日までにおよそ700人の登録が完了したということです。現在、利用できる町内の施設はスーパーや道の駅などあわせて20か所に限られますが今後、町はさまざまな店に導入を呼びかけて普及を図りたいとしています。利用した道元平さんは(67)「ふだんは現金で支払いしていましたが、財布を持ち歩かず買い物ができて便利です」と話していました。伊方町まちづくり・DX政策係の中原佳輝主査は「今後も課題を洗い出し多くの町民に使ってもらえるサービスを目指したい」と話していました。