今治市出身レスリングの曽我部選手がオリンピック代表内定

レスリングのパリオリンピックアジア予選が21日、キルギスで行われ、男子グレコローマンスタイル67キロ級の曽我部京太郎選手が初めてのオリンピック代表に内定しました。
21日は男子グレコローマンスタイルの試合が行われ、67キロ級では22歳の曽我部選手が持ち味の前に出る攻撃的なレスリングで初戦からの2試合、いずれもテクニカルスペリオリティで勝って準決勝まで進みました。そして、
準決勝はカザフスタンの選手と対戦し、前半は投げ技で4点を奪ったあと、相手に体を返されましたが、ブリッジでしのぐなど5対2とリードしました。後半も、積極的に攻めた曽我部選手はさらにポイントを重ね、11対2として、テクニカルスペリオリティで勝ちました。曽我部選手はこれで2位以内が確定し、初めてのオリンピック代表に
内定しました。曽我部選手が小学生のときから高校生まで通っていた今治市のレスリングクラブでは、22日、練習前に土居克也コーチが選手たちに「大先輩の曽我部選手が
オリンピックに行くことになりました」と伝えると拍手が起こりました。レスリングクラブの後輩で高校2年の男子生徒は「曽我部選手はとても優しい先輩で、自分のことのようにうれしいです。金メダルを取ってくれると信じています」と話していました。レスリングクラブの監督で、曽我部選手を小学3年から高校生まで指導してきた越智雅史さんは「すごく素直で何事も一生懸命頑張る子でした。それでいて負けず嫌いなところもあり、『先輩が懸垂を11回やったら僕は12回やる』と言って、終わらないのでもうやめろ、と止めたこともありました」と当時を振り返りました。曽我部選手は高校時代に国民体育大会で3連覇を果たすなど輝かしい実績を誇りますが、越智監督によりますと、不器用で何度も繰り返し練習して技術を身につけるタイプだったということです。越智監督は「すごく努力ができる選手だと思うので、さらに上を目指してほしい。1番いい色のメダルを目指して 頑張ってくれると思うので、期待して応援しています」と話していました。