愛南町 地震被害の小学校で余震などに備え防災の取り組み進む

震度6弱の揺れを観測した愛媛県愛南町では、体育館の天井の一部がはがれ落ちる被害が出た小学校で余震などに備えた防災の取り組みが進められています。

愛南町柏にある町立の柏小学校では、今回の地震で体育館の天井の一部がはがれ落ち、大きいもので手のひらほどのコンクリート片が床に散乱する被害が出ました。
この学校では、今回のような地震などの災害に備えて日ごろから防災の取り組みを進めているということで、児童たちが使う玄関の近くには1人1人のヘルメットや救命胴衣が備えられています。
また、児童たちが南海トラフ巨大地震が起きた場合、津波がどのくらいの高さまで来るのかイメージがつくように校舎内の柱に赤い目印をつけるなどして、防災への意識を高めているということです。
学校によりますと、今回の地震が起きたとき、すぐに保護者に呼びかけて高台に避難した児童もいたということです。
また、地震の翌日には、余震に備えて41人の全校児童で避難訓練を実施したということです。
小学5年生の河野虹史朗さんは「初めて経験した揺れで怖かったです。改めて家の防災バッグの中身を増やすなど地震や津波への備えを充実させたいです」と話していました。