愛南町で高台への避難の相次ぐ

震度6弱を観測した愛媛県愛南町の沿岸部の地区では日頃から南海トラフ巨大地震を想定した津波からの避難訓練を行っていて、今回の地震でも多くの住民が高台に避難しました。

愛南町の沿岸部に位置する人口460人あまりの福浦地区は、南海トラフ巨大地震で最大12mの津波が想定されています。この地区では、自主防災会が中心となって、日頃から津波を想定した避難訓練を行っていて、おとといも夜の訓練を実施していました。訓練を終えた直後に今回の地震が起きていて、地区では多くの住民が高台に避難しました。この地区に住む松田恵子さんも避難訓練に参加して自宅にいたところ揺れを感じ、すぐに玄関脇の防災バッグを持って、家族3人で高台に向かったということです。
海抜20メートルほどの高台にはおよそ7分で避難できたということで、ほかにも地区の住民たちが避難してきたということです。松田さんは、「訓練の直後の地震だったので驚きましたが、日頃の訓練通りに避難することができました。今後もふだんから危機意識を持って南海トラフ巨大地震に備えたいと思います」と話していました。