松山市人口50万下回り四国で人口50万超の都市はなくなる

松山市の4月1日現在の推計人口が、「平成の大合併」以降、初めて50万人を下回ったことが分かりました。これにより、四国で人口が50万人を超える自治体はなくなりました。

松山市は人口を速やかに把握するため、5年に1度行われる国勢調査の結果に、住民基本台帳の出生や死亡、それに転入・転出などのデータを反映させて、毎月、推計人口をまとめています。それによりますと、松山市の今月1日現在の推計人口は前の月の50万878人から1500人あまり減って49万9326人となり、平成17年に旧北条市や旧中島町と合併して以降、初めて50万人を下回りました。これにより、四国で人口が50万人を超える自治体はなくなりました。松山市の人口は「平成の大合併」で四国で唯一、50万人を超えましたが、その後、平成22年12月1日時点の51万7411人をピークに減少傾向が続いていました。愛媛県の推計によりますと、このままのペースで人口減少が続けば、松山市の人口はおよそ40年後には、現在の7割ほどにあたる36万人まで落ち込むということです。松山市は「東京一極集中に歯止めがかからない状況は地方都市が抱える共通の課題だ。人口減少対策を最重要政策のひとつに位置づけ子育て支援や移住・定住の促進に努めていきたい」と話しています。