愛媛県内インフルやコロナ患者減少 RSウイルス感染症増加

愛媛県内では、今月7日までの1週間に確認された感染症の患者のうち、インフルエンザと新型コロナは前の週を下回った一方、主に子どもが感染する「RSウイルス感染症」の患者数が増加しています。

愛媛県は今月7日までの1週間に報告された感染症の「定点把握」による患者数について発表しました。
このうち、インフルエンザの1医療機関あたりの平均の患者数は前の週から16.13人減って9.67人となりました。
保健所ごとでは西条保健所が15.5人、今治保健所が13.5人と警報レベルが続いています。
また、中予保健所が9.43人、四国中央保健所が9.4人松山市保健所が8.06人、八幡浜保健所が5.71人、宇和島保健所が5.29人となっています。

新型コロナの1医療機関あたりの平均の患者数は前の週より0.79人減り2.93人と、9週連続で減少しました。
保健所別では西条保健所が5.9人と最も多く、次いで宇和島保健所が3.14人、四国中央保健所が3人などとなっています。

一方、主に子どもが感染して発熱やのどの痛みなどの症状が出る「溶連菌感染症」の一種、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は、1医療機関当たりの平均が前の週より0.36人増えて5.22人となりました。ことし1月以降、過去10年の同じ時期で最多の状況が続いています。

また、主に子どもが感染する「RSウイルス感染症」の1医療機関当たりの平均の患者数は前の週より0.24人増えて0.86人と6週連続の増加となりました。
近年では夏から秋にかけて流行が見られていましたが、このところ全国的にも増加傾向にあり県では例年より早く流行する可能性があるとしています。

県は春休みが終わり学校などが再開したことで、感染症が広がる恐れがあるとして引き続き対策を呼びかけています。