万博で四国中央市「書道パフォーマンス甲子園」も特別大会

大阪・関西万博の開幕まで13日で1年となります。万博では四国中央市で毎年行われている「書道パフォーマンス甲子園」の特別大会が行われることになり、市の職員が機運を盛り上げようとのぼりやポスターを掲示していました。
製紙業が盛んな四国中央市では毎年「書道パフォーマンス甲子園」が開かれ、全国の予選を勝ち抜いた高校生たちが巨大な紙の上で書や演技の美しさを競います。
市によりますと、大阪・関西万博のイベントの一環として、来年8月21日に「書道パフォーマンス甲子園」の特別大会が大阪の会場で開かれることが決まっています。
特別大会には来年7月に四国中央市で開かれる本大会で上位となった高校がパフォーマンスを披露する予定だということです。
12日は、市の職員が毎年大会が開かれている伊予三島運動公園体育館に大会開催をPRするポスターを貼ったりのぼりを掲示したりしていました。また、市役所の庁舎には万博での大会開催を祝う懸垂幕が掲げられていました。
市では今後、市内各地にのぼりを掲示するなどして万博への機運を盛り上げていくということです。
四国中央市書道パフォーマンス甲子園振興室の井川英男さんは「日本一の“紙のまち”を全国に、世界にPRできると思うととてもうれしいです。全国の高校生が自分の3年間をかけて挑んでくるパワーあふれる演技を見てもらいたい」と話していました。

【四国中央市の高校生も期待】
万博で「書道パフォーマンス甲子園」の特別大会が開かれることについて、過去の大会で2度優勝している四国中央市の三島高校の生徒たちからも期待の声が聞かれました。
三島高校書道部は「書道パフォーマンス甲子園」に2008年の第1回大会から出場していて、これまでに2度の優勝を誇り、大会に挑む高校生たちを描いた映画のモデルにもなっています。
来年の万博で「書道パフォーマンス甲子園」の特別大会が開かれることについて、三島高校書道部の部長を務める齊藤脩稀さんは「書道パフォーマンスの魅力は体を使った表現であり、それを世界に伝えられるのがうれしい。言葉の壁を越えて人の心を動かせると思う」と話していました。
2年生の片岡美杏さんは「日々努力を積み重ねて、私たちも万博の大会に出るチャンスをつかめるように、熱意を持って取り組みたい」と話していました。