宇和島市 国の重要文化的景観の段々畑でじゃがいも収穫盛ん 

国の重要文化的景観に選ばれている愛媛県宇和島市の段々畑で、特産のじゃがいもの収穫が盛んに行われています。
宇和島市の「遊子水荷浦の段畑」は、宇和海に面した南向きの斜面を切り開いた段々畑で、国の重要文化的景観に選ばれています。
この地域では13軒の農家が特産のじゃがいもを栽培していて、毎年、この時期に収穫作業がピークを迎えます。
このうち福島久光さん(73)の畑でもふかふかの土にくわを入れて、直径10センチほどに成長したじゃがいもを次々と掘り起こしていました。
この地域の段々畑は、畑を縁取る石垣が海からの照り返しを受けて土を温めるため、じゃがいもの成長が早く甘みがあり、全国から人気を集めているということです。
ことしのじゃがいもは日当たりがよかったことから生育がよく大ぶりで甘みが強いということです。
今月21日には段々畑のふもとで5年ぶりとなるじゃがいもの即売会も予定されています。
福島さんは、「肉じゃがやコロッケにしてもおいしいです。じゃがいもを買いに来るたくさんの笑顔を見ることができると頑張る糧になります」と話していました。