企業で育休取得した男性の割合 過去最高

愛媛県の調査で、去年県内の事業所で育児休業を取得した男性の割合はおよそ30%と過去最高になったことがわかりました。ただ女性の取得率との差は依然として開いていることなどから、県は事業者の取り組みをさらに後押ししていくことにしています。

愛媛県は仕事と家庭の両立に関する企業の取り組み状況を把握するため去年10月、県内にあるおよそ2000の事業所を対象に調査を行い、全体の35.2%にあたる703社から回答を得ました。
それによりますと育児休業制度について「規程がある」と答えたのは76%で、前回令和3年の調査を5.7ポイント上回りました。
育児休業を取得した人の割合は▼女性が87.1%と前回を3.4ポイント下回り▼男性は28.5%と前回からほぼ倍増し過去最高となりましたが、依然として男女の差は開いています。
また育児休業の取得期間は、女性は▼「6か月以上12か月未満」が49.3%と最も多く、次いで▼「12か月以上18か月未満」が30.9%でした。
一方、男性で▼最も多かったのが「5日未満」で27.1%、次いで▼「2週間以上1か月未満」が24.3%となっていて取得期間の差も課題となっています。
愛媛県労政雇用課は「男女の差は改善されているが、規模の小さな事業所ほど取り組みが遅れているため、男性の育児休業の取得に向け取り組みを積極的に後押ししていきたい」と話しています。