愛媛と京都の高校生がコンサート 能登半島地震被災地支援へ

能登半島地震の被災地支援につなげようと29日夜、松前町にある伊予高校の吹奏楽部が京都府の高校と合同でチャリティーコンサートを開催し復興への思いを込めて力強い演奏を披露しました。
松山市民会館でチャリティーコンサートを開いたのは、伊予高校と京都府の立命館高校の吹奏楽部です。
ロビーには、「能登半島地震義援金」と書かれた募金箱が設置され、開演前に部員たちが協力を呼びかけると観客の多くが募金していました。
コンサートでは両校の部員で復興への思いを込めて童謡「故郷」を披露しました。
トランペットによるソロ演奏から始まり、自然豊かな情景をイメージしたおなじみのメロディーを、総勢80人余りが息を合あわせて演奏すると大きな拍手が送られました。
また、高校ごとの演奏では、振り付けによる演出など両校の持ち味を生かした演奏で会場を盛り上げていました。
集まった義援金は地震で被害を受けた吹奏楽に関わる人たちの支援に活用されるということです。
伊予高校吹奏楽部の武智心部長は「地震が起きたときから音楽で何かできないか考え始めていました。音楽を通じて少しでも笑顔になってほしい」と話していたほか、立命館高校吹奏楽部の鈴木里奈部長は「大阪北部地震のときに私も怖い思いをしたので、演奏を聴いた観客の募金を通じて復興への思いを届けたいです」と話していました。