日銀マイナス金利政策解除で四国の地銀金利引き上げ

日銀がマイナス金利政策を解除したことを受けて、四国の地方銀行の間では普通預金の金利を4月から引き上げる動きが相次いでいます。普通預金の引き上げはいずれも17年ぶりです。
発表によりますと、松山市に本店を置く伊予銀行は4月1日から普通預金の金利を今の0.001%の20倍となる0.02%に引き上げます。また、松山市に本店を置く愛媛銀行も4月1日から普通預金の金利を今の0.001%から0.02%にします。このほか、高知市に本店を置く四国銀行も4月1日から普通預金の金利を今の0.001%から0.02%にします。これは、日銀が先週、およそ17年ぶりの利上げとなるマイナス金利政策の解除など大規模な金融緩和策の転換を決めたことを受けたもので、各行が普通預金の金利を引き上げるのはいずれもおよそ17年ぶりです。
各行は定期預金の金利についても引き上げを発表したり今後の引き上げを予定したりしています。マイナス金利政策の解除を受けてメガバンクや全国の地方銀行の間でも普通預金の金利を引き上げる動きが相次いでいます。一方、金融政策の転換を受けて今後、企業への貸出金利や住宅ローン金利への影響も指摘されていて、中小企業や家計にどのように波及するかも地方経済にとって焦点となります。