JR松山駅西口 駅前広場のデザイン案示される

JR松山駅の再開発に伴って新たに設けられる西口について、27日、駅前広場のデザイン案が新たに示されました。
再開発が進むJR松山駅周辺はことし秋に、新たな駅舎が完成するほか、高架化によって西口が設けられることになっています。
27日に住民やJR四国の担当者などおよそ20人が参加して開かれた会議で、市は、西口の駅前広場のデザイン案を示しました。
それによりますと、駅前広場のロータリーには屋根付きのタクシーや障害者用の車寄せを設けるほか、周辺に愛媛にゆかりのある樹木を植えたり、俳句の短冊をイメージした5メートルのベンチを設置したりするということです。
これに対し出席者からは、「電車を利用しない人も訪れるような憩いの場にしてほしい」とか「どんな建物ができるかなど、まちづくりの全体像が知りたい」といった意見が出されていました。
市は、今後、こうした意見を踏まえてデザインを確定させ、再来年度から駅前広場の工事を開始する予定です。
松山市・松山駅周辺整備課の福崎裕章課長は「参加者からは貴重な意見を頂いたため、今後の計画に反映し、安全安心でにぎわいのある駅を目指していきたい」と話していました。

松山の玄関口、JR松山駅周辺の再開発は計画の浮上から20年以上がたった今、大詰めを迎えています。
特に駅西口は新たなまちづくりとして注目されていて、長屋と門が一体となった建物「長屋門」をイメージして黒を基調とした駅舎が整備されているほか、いまは完全に分断されている駅の東西がコンコースでつながる予定です。
新たな駅舎にどのような店舗が入るのか、JR四国は、ことし秋の開業を前に、29日に会見を開いて発表することにしています。