小林製薬の「紅麹」 県内の店頭から取り下げる動き相次ぐ

「小林製薬」の「紅麹」の成分を含む健康食品を摂取した人が腎臓の病気などを発症した問題で愛媛県内のスーパーやドラッグストアなどでも店頭から対象商品を取り下げる動きが相次いでいます。

小林製薬は、「紅麹」の成分を含む健康食品を摂取した人が腎臓の病気などを発症したことから、「健康食品が原因となった可能性がある」としてこの成分を含む3種類の機能性表示食品の自主回収を進めています。
会社によりますと、機能性表示食品「紅麹コレステヘルプ」をおよそ3年間継続して購入していた1人が亡くなっていたことが、遺族からの連絡でわかったということです。
影響が広がるなか、愛媛県によりますと、これまで県内での健康被害の相談や食品メーカーの自主回収などは確認されていないということです。
また県教育委員会によりますと、県内の学校給食について「愛媛県学校給食会」が取り扱う食材には、小林製薬の「紅麹」が使用されていないことが確認されたということです。
一方で、副食は、それぞれの自治体が管轄しているため、確認できていないということです。
また、スーパーやドラッグストアなど県内の小売店でも、店頭から対象商品を取り下げる動きが相次いでいます。
このうち、松山市に本社を置くドラッグストアチェーン「レデイ薬局」は、機能性表示食品、「紅麹コレステヘルプ」を販売していましたが、すべての商品を店頭から取り下げたほか、店内にチラシを張って来店客に注意を呼びかけているということです。
また「コープえひめ」によりますと、通販会社を通じて「紅麹コレステヘルプ」を購入した人が、県内で少なくとも48人にのぼるということで、現在、通販会社が購入者に連絡を取っているということです松山市に本社を置くスーパー、「セブンスター」は、大手酒造メーカー「宝酒造」が自主回収を決めた「松竹梅白壁蔵「澪」PREMIUM〈ROSE〉」を店頭から取り下げたということです。