愛媛県内の蔵元の新酒の出来栄え競う品評会

愛媛県内の蔵元で仕込まれたことしの新酒の品評会が松山市で開かれました。

この品評会は、愛媛県酒造組合が毎年、新酒ができるこの時期に開いていて、ことしは県内の16の蔵元から54点が出品されました。審査は、「大吟醸の部」と愛媛県で独自に開発された酒米「しずく媛」の日本酒の、あわせて2つの部門で行われました。
会場では、高松国税局の鑑定官や県の産業技術研究所の職員など12人の審査員が、酒を口に含んでは、味や香りなどを総合的に評価して5段階で採点していました。審査の結果、最も評価の高い県知事賞を、「大吟醸の部」では松山市の「雪雀酒造」が、「しずく媛」を使った部門は松山市の「栄光酒造」がそれぞれ受賞しました。県酒造組合によりますと、新型コロナの影響で落ち込んだ日本酒の国内販売額は、徐々に戻りつつあるほか、今後は、シンガポールやマレーシアのほか松山空港と直行便のある台湾などでの消費拡大を目指していきたいとしています。県酒造組合の越智浩理事長は、「ことしも非常に高い品質の日本酒ができました。愛媛自慢の日本酒を国内外を問わず発信したい」と話していました。