愛媛県外郭団体の職員「殺すぞ」などパワハラで懲戒免職

県営の陸上競技場などを管理する県スポーツ振興事業団は、部下に対し「殺すぞ」などとパワハラにあたる発言を繰り返したなどとして、40代の男性職員を懲戒処分にしたと発表しました。

懲戒処分となったのは県営の陸上競技場や武道場を管理する愛媛県スポーツ振興事業団の40代の男性職員です。事業団によりますと、男性職員は、複数の部下に対し、「殺すぞ、お前」とか、「殴るぞ、蹴るぞ」などとパワハラにあたる不適切な発言を繰り返したということです。また実際に部下の頭を平手打ちしたり、左太ももを蹴ったりしたこともあったということで、部下の1人は、パワハラ行為が原因で適応障害と診断されたということです。このほか男性職員は、去年3月、陸上競技場で開催されたラグビーの試合に関連して、主催者から委託された競技場のライン引きの業務費用11万円を、自分の口座に振り込ませて横領したということです。調査に対し男性職員は、「パワハラをしたという記憶はないが、やっていたとしたら指導の一環だと思っていた」などと説明したということです。事業団は就業規則などに基づいて、男性職員をきのう付けで懲戒免職の処分にしました。愛媛県スポーツ振興事業団の佐伯登志男常務理事は「県職員に準じて服務規律と秩序の維持が求められる中、このような不祥事が起きたことを深くお詫びします」と陳謝しました。