西条の遺跡 約800年前の「舎利容器」公開

今からおよそ800年前に作られたとみられる釈迦の骨を納めるための「舎利容器」が西条市の遺跡の発掘調査で見つかり、18日、報道陣に公開されました。
金属製で五輪の塔の形をしたものとしては全国的に見ても非常に小さく精巧なつくりだということで、県埋蔵文化財センターは「重要な成果だ」としています。

県埋蔵文化財センターによりますと、去年10月、西条市にある「宮之内遺跡」で発掘調査を行ったところ、釈迦の骨を納めるための「舎利容器」が見つかったということです。
舎利容器は高さ2.5センチ、幅1.9センチの大きさで、銅製で「五輪の塔」の形をしています。
中には、釈迦の骨に見立てた金属の粒が納められていたということです。
12世紀後半から13世紀前半にかけて作られたとみられ、現在はさびて青や緑の色をしていますが、作られた当時はメッキが施され、金色に輝いていたとみられるということです。
金属製で五輪の塔の形をした舎利容器が見つかったのは四国ではこれが初めてで、全国的にみても非常に小さく珍しいということです。
X線による分析の結果、舎利容器はいくつかの部品から組み立てられる複雑な構造をしていることも分かったということで、県埋蔵文化財センターの松葉竜司専門調査員は、「これだけ精巧なものを小さく作るには非常に高度な技術が必要だったのではないか。『舎利』への信仰が当時の伊予国にも広がっていたことを考える上で重要な成果だと考えている」と話しています。
この舎利容器は、今月23日、西条市立東予郷土館で一般公開される予定です。