医学生が感染症患者への対応技術競う大会

医師を目指す学生が参加して感染症の患者に対応する技術を競う大会が愛媛大学医学部で開かれ、学生たちが日頃学んできた成果を披露しました。

この大会はコロナ禍の影響で実習の機会が少なかった医学部の学生に感染症の患者への対応力を身につけてもらおうと愛媛大学が行っていて、ことしで3回目の開催です。
大会ではおよそ110人の学生が18のチームに分かれ、それぞれ感染症の患者を想定した対応を行いました。
学生たちは互いに声をかけ合いながら人体模型を使って、気管に管を挿入して肺に空気を送ったり、鼻に綿棒を入れて粘液を拭ったりと技術を競いました。
中には「手をしっかり洗えているか」や「菌の付いた医療用ガウンの表面に触らず脱げるか」など、感染症医療ならではの技術もあり学生たちが日頃学んだ成果を披露していました。
教員たちは「綿棒はもう少し奥まで入れた方がよかったのではないか」などと学生たちにアドバイスしながら、1つ1つの技術を評価していきました。
参加した女子学生は「ふだんよりも緊張感があり不安でしたが、日頃の実習の成果が発揮できたと思います」と話していました。
愛媛大学医学部付属病院の熊木天児 総合臨床研修センター長は「感染症や安全な医療への認識を高め、きょう学んだことを将来の診療に活かしてもらいたい」と話していました。