県内ほとんどの中学校で卒業式

県内のほとんどの公立中学校で15日、卒業式が行われ、1万人あまりの卒業生が通い慣れた学びやから巣立ちました。

このうち、松山市の雄新中学校では230人が卒業を迎えました。
卒業生は、保護者や在校生たちに見守られながら体育館で開かれた式典に臨み、はじめに1人1人に卒業証書が手渡されました。
そして、向井輝校長が「感染症対策でさまざまな制限もあったが、勉強や部活動に励む姿は多くの人を感動させたと思う。義務教育は終わるが、つらいことがあれば中学校での生活を思い出してほしい」とエールを送りました。
これに対し、卒業生を代表して矢原麻衣さんが「部活動と勉強の両立に苦しんだこともありましたが、励ましてくれた先生方や、応援してくれた保護者のおかげで成長することができました。進む道はそれぞれ違いますが、お世話になった方々に恩返しできるよう、頑張っていきたいです」と決意を述べました。
式の最後には、卒業生が合唱し、澄んだ歌声を響かせながら、3年間の中学校生活に思いをはせていました。
卒業した男子生徒は、「中学ではみんなとの何気ないやり取りが楽しかったので、それがもうできなくなると考えるとさみしいです。最近では、能登半島地震もありましたが、高校生になったらボランティアなどの課外活動に挑戦してみたいです」と話していました。
また女子生徒は、「今はまだ卒業したという実感が湧いてきませんが、家に帰ったらさみしくなって泣くかもしれません。高校に入ったら中学生の時よりも勉強を頑張りたいです」と話していました。
県教育委員会によりますときょうは、県内に125ある公立中学校のうち124校で一斉に卒業式が行われ、1万人あまりが通い慣れた学びやを巣立ったということです。