「加計学園」運営の大学 獣医師合格率が平均下回る

13日、農林水産省は、令和6年の獣医師の国家試験の合否を発表しました。およそ半世紀ぶりに、国家戦略特区制度で今治市に新設された岡山理科大学獣医学部の初めての新卒者の合格率は平均を16ポイントあまり下回る67.5%でした。

学校法人「加計学園」が運営する今治市の岡山理科大学獣医学部は、6年前、国家戦略特区制度で52年ぶりに新設され、令和5年5月時点で獣医学科には877人が在籍しています。13日、農林水産省は、令和6年の獣医師の国家試験の合否を発表し、岡山理科大学獣医学部の初めての新卒者の結果が公表されました。それによりますと114人の受験者のうち合格者は77人、率にして67.5%でした。獣医学部がある全国17大学の新卒者の平均の合格率は84.4%で、岡山理科大学は平均を16.9ポイント下回りました。この結果について、大学を運営する「加計学園」は、NHKの取材に対し「6年間獣医師になるべく資質を磨き、77名の獣医師を輩出することができました。今回、合格に至らなかった学生に対しては、次年度、合格に向けて徹底したサポート体制を構築し、大学を挙げて支援する所存です。合格した学生たちには今治キャンパスで学んだことを胸に刻み、国内外で活躍してくれることを心より期待しています」とコメントしています。