大洲市でダムの操作ルール変更についての説明会

6年前の西日本豪雨で氾濫した肱川流域の水害対策の工事が完成することから上流の野村ダムと鹿野川ダムの操作ルールがことし6月から変更されることになり、20日夜、地元の住民を対象に説明会が開かれました。
6年前の西日本豪雨で甚大な被害が出た肱川流域では国や県が水害対策として進めていた堤防を新たに作ったり、以前よりかさ上げしたりする工事がことし5月末で完成する予定です。これに伴って上流にあるダムの操作ルールが変更されることになり、20日夜大洲市で国や県による説明会が開かれ、住民らおよそ100人が参加しました。この中では大雨の時に洪水を防ぐためにダムから下流に放流する水の量を抑制する「洪水調節」の際の放流量が変更されることが説明されました。具体的には、工事の完成でより多くの水が流れても氾濫を防げるようになったとして野村ダムで毎秒300トンから500トンに、鹿野川ダムで毎秒600トンから1000トンに引き上げられるということです。これによってダムにより多くの水をためることができ、大雨のピーク時にも放流を一定量にとどめられるということです。住民からは放流量が引き上げられて堤防から氾濫しないかなどといった意見が出ていました。国や県は今後も説明会を開いた上でことし6月から新たな操作ルールの運用を始める予定です。