松山 大学生が避難所運営の知識学ぶ

能登半島地震で、いまだ多くの人が避難所での生活を余儀なくされる中、南海トラフ巨大地震に備えて、学生たちが避難所運営で必要な知識を学ぶ研修会が松山市で開かれました。

この研修会は、南海トラフ巨大地震などに備えて避難所運営を担える人材を育てようと日本赤十字社愛媛県支部が開いたもので、愛媛県内の大学生およそ20人が参加しました。
はじめに、参加者たちは能登半島地震の避難所でも使われている段ボールベッドについて、強度があり底冷えを緩和できるうえ、囲いがあるため就寝時のプライバシーも守られることなどの説明を受けました。
そして、おなかに9キロほどの重りをつけてベッドに横になり、特に妊婦や高齢者などにとって、必要なものだと実感していました。
さらに、水を使わないトイレも紹介され、便座の枠に装着したビニールの袋に、尿に見立てた水を入れ、ボタンを押すと、圧縮処理される仕組みを学んでいました。
女子大学生は、「おなかが重たいと、起き上がるのも大変でした。いつ起きるかわからない大きな地震に備えて、しっかりと防災について学んでいきたいです」と話していました。
また、男子大学生は、「高齢者の方にとっては、少しの高低差が危険だと気がつきました。将来は看護師を目指しているので、相手の立場に立った支援ができるようになりたいです」と話していました。