フランスからまちづくり学ぶ講演会

観光立国フランスから魅力あるまちづくりを学び愛媛県の活性化につなげようという講演会が松山市で開かれました。

講演会は愛媛大学が主催したもので、学生などおよそ70人が参加しました。
はじめにパリで長く生活した経験を生かして新潟県でまちづくり事業に携わっている写真家の水島優さんが講演しました。
水島さんは現地で家や職場以外の第3の居場所、いわゆる「サードプレース」の重要性を実感したということで、新潟県では古民家を活用して子どもが勉強したり地域の人たちが集まったりしてバーベキューなどをする拠点作りを行っていることを紹介しました。
このあと文化や芸術を活用したまちづくりで有名なフランス西部のナント市で文化行政を担当するニコラ・カルドゥさんがオンラインで講演しました。
カルドゥさんは、まずナント市がかつて港町として栄えたものの港の移転で衰退したため、文化や芸術を取り入れたまちづくりに力を入れるようになったと説明しました。
そのうえで現在は市がコンサートなどのイベントを開催するための補助金を出しているほか、市のアトリエを無料で貸し出すなど行政がさまざまな支援を行っていると話していました。
参加した松山市の70代の男性は「松山も文化的なまちなので、取り組みを強化すればさらに価値のあるまちになると感じました」と話していました。