イノシシなどの捕獲支援へ

イノシシなどによる農作物の被害が相次いでいることから愛媛県は、捕獲に必要な道具の購入費用の一部を補助することにしました。

愛媛県によりますとイノシシなどによる県内の農作物の被害額は、昨年度、およそ3億6800万円にのぼっているということです。
被害を防ぐための捕獲も進められていて、県内で捕獲されたイノシシなどの数は、昨年度、あわせておよそ5万7000頭と前の年と比べて1万頭余り増えたものの、食肉として利用されたのは1800頭余りで利用率は4%ほどにとどまっています。
このため、県はイノシシなどによる農作物の被害防止を図るため捕獲数を増やそうと、わなの購入にかかる費用の一部を補助することにしました。
また、捕獲したイノシシの肉などを使ったジビエ料理のフェアも開催し、消費を拡大し事業者の支援にもつなげたいとしています。
県は、こうした取り組みによって食肉として利用されるイノシシなどの数を来年度は2700頭に増やしたい考えです。
愛媛県農産園芸課は「イノシシなどの捕獲数を増やし、有効活用することは農作物の被害防止にもつながるので支援を強化していきたい」と話しています。