亀ヶ池温泉 約3年ぶりに営業全面再開

火事のあと再建工事を進めていた伊方町の温泉施設「亀ヶ池温泉」が、新たな施設で、およそ3年ぶりに営業を全面再開しました。

伊方町が所有する温泉施設、「亀ヶ池温泉」は、3年前の火事で建物の半分が焼け、再建工事を進めながら復旧した一部の施設で仮営業してきました。去年新たな施設が完成し、客を受け入れる準備が整ったとして、町の職員や関係者などおよそ40人が出席して1日式典を開き、営業を全面再開しました。このあと施設では、さっそく訪れた地元の常連客や親子連れなどが、入浴券を買い求めたり売店で商品を見たりしていました。施設には、町に古くから受け継がれる「裂き織り」と呼ばれる織物の「のれん」がかけられ、宿泊できる部屋が以前の倍以上の12部屋あるということです。亀ヶ池温泉は地元の人をはじめ、観光客などからも人気を集め、新型コロナが流行する前は年間およそ14万人が訪れていたことから、町は施設の全面再開によって地域経済の活性化につながると期待を寄せています。亀ヶ池温泉の岡本賢悟総支配人は「地域の憩いの場や観光客をもてなす場にしていきますのでぜひお越しください」と話していました。