松山市の渇水で3月に断水も危機感

松山市の主な水源となっている石手川ダムの貯水率が22年ぶりに40%を下回っていることについて、中村知事は、このまま雨が降らなければ早ければ3月10日ごろには夜間の断水に踏み切らざるを得ない状況だとして危機感を示しました。

石手川ダムの貯水率は29日、平成14年以来、22年ぶりに40%を下回り、30日から、一般家庭向けの水道でも3%の取水制限が始まっています。
これについて、中村知事は31日の記者会見で、「県内で甚大な渇水被害が発生した平成6年の時は、貯水率がおよそ20%になった段階で『時間断水』を実施した。現状、全く雨が降らない場合、早ければ3月10日ごろには貯水率が20%になる」と述べ、雨が降らなければ早ければ3月10日ごろには夜間の断水に踏み切らざるを得ない状況だとして危機感を示しました。
そのうえで、「渇水の情報を出し、早めの対応を打っていくが、松山市にも積極的に市民への節水の呼びかけを始めてもらいたい」と述べました。
断水を行うかどうかは松山市が決めるもので、市は今後、ダムの貯水率や地下水の水位、それに、雨の状況をみながら慎重に判断したいとしています。