伊予 自動運転バスの実証実験へ

路線バスの運転手不足が深刻化する中、伊予市はIT企業などと連携して自動運転のバスの公道での実証実験を始めます。

31日は自動運転バスの出発式が行われ、伊予市の武智邦典市長が「実用的な地域の『足』として運行できるようにしたい」とあいさつしました。
実証実験に使われる車両は、8人乗りのEV=電気自動車のバスで、ハンドルやアクセルはなくコンピューターで走行を制御し、あわせて15個のセンサーやカメラで標識を検知して停止したり歩行者や障害物を自動で回避したりします。
車内には安全管理のため乗務員1人が乗車して、緊急時にはコントローラーで操作します。
あすから2月29日まで週に3日、1日に5回、運行され、伊予上灘駅から日尾野までの5.5キロの公道を決められたルートで時速20キロで走行します。
事前予約は必要なく、時刻に合わせてルートの中に15か所ある乗り場に行けば無料で利用できますが、満席の場合は乗車できません。
自動運転技術は、路線バスの運転手などの人手不足が深刻化する中で公共交通機関への活用に期待が寄せられています。
伊予市では、実証実験を踏まえて、来年度・令和6年度中に通年での運行を目指したいとしています。
試乗した男性は、「動きはスムーズでした。この取り組みが普及していけばいいと思います」と話していました。