愛媛県が県民に節水の呼びかけ

松山市の主な水源となっている石手川ダムで一般家庭向けの水道の取水制限が始まる中、愛媛県は渇水対策について話し合う会議を開き、節水の呼びかけをさらに強化することなどを確認しました。
県は、30日、渇水対策について話し合う庁内の連絡会議を開き、各部局の担当者などおよそ20人が出席しました。はじめに松山地方気象台の担当者が、令和5年9月から1月28日までに降った雨の量は、松山市で平年の3割を下回るなど県内のほとんどの観測地点で平年の半分以下にとどまっていると説明しました。続いて、県の担当者が県内のダムの貯水率の状況を報告し、このうち、松山市の主な水源となっている石手川ダムは29日午前7時時点で40%を下回り、30日から一般家庭向けの水道でも取水制限を始めたことが紹介されました。これを踏まえ、会議では、学校への節水要請を拡大することや大量の水を必要とする人工透析の診療を担う医療機関との情報共有を図ること、企業・団体への節水の呼びかけをさらに強化することなどを確認しました。愛媛県の三宅資源・ダム政策監は、「貯水率の回復が難しいため県民にも節水の協力をお願いしたい」と話していました。