松山市の主水源・石手川ダム 家庭向けの水道も取水制限開始へ

松山市の主な水源、石手川ダムは、水不足のため農業用水などの取水制限が行われていますが、貯水率がおよそ20年ぶりに40%を下回ったため、30日午前0時から一般家庭向けの水道でも3%の取水制限を開始するとともに、農業用水などの取水制限の割合を引き上げることになりました。

これは、29日、松山市で開かれた石手川の渇水調整協議会で決まりました。
それによりますと、29日午前7時時点の石手川ダムの貯水率は39.9%と、平年の1月と比べておよそ43ポイント低い状況で、貯水率が40%を下回るのは、平成14年以来、22年ぶりだということです。
これを受けて、協議会では、去年11月から行っている石手川ダムの取水制限を30日午前0時から強化することを決めました。
具体的には、一般家庭向けの水道で3%の取水制限を開始するほか、農業用水の取水制限の割合をこれまでの33.3%から50%に、かんきつ栽培などで使うかんがい用水の取水制限の割合をこれまでの5%から10%にそれぞれ引き上げます。
これを受けて、松山市は、市民に対して1人1日バケツ2杯分、20リットルの節水を行うよう呼びかけています。
松山河川国道事務所の菊地志郎事務所長は、「去年から雨の量が少なく、厳しい状況が続いている。今後も限られた水資源の有効活用に向けて、関係機関と協議を重ねていきたい」と話しています。