今治市 障害者が遠隔ロボで飲食店の接客研修

体が不自由な人でも遠隔で操作できるロボットを使って、飲食店で接客する研修が今治市で行われました。

この研修は、障害者の就労支援を進めようと愛媛県などが行っているもので、25日は今治市の飲食店で、ロボットの操作方法を学んだ6人が実際に接客を体験しました。
店のテーブルには、離れた場所から操作したり会話したりできるロボットが設置され、このうち、西予市にある特別支援学校からロボットを操作した脳性まひの障害がある女子生徒は「本日は特別メニューです」などと客にメニューを紹介していました。
これに対し、客から「西予市では雪は降りましたか?」と尋ねられると、「10センチくらい積もりました」などと雑談しながら、ロボットの手を振ったりうなずいたりする動きを披露していました。
店を利用した今治市の50代の女性は「スムーズに会話もできて、ロボットを通して人とつながっていると思いました。このような取り組みで、多くの人の働きたいという思いを実現できるようになれば」と話していました。
接客を体験した宇和特別支援学校高等部1年の兵頭紗弥さんは、「初対面の人と話すことが苦手で緊張しましたが、一生懸命、楽しい話をしようと思って頑張りました。接客は楽しかったです」と話していました。