地震の被災地支援で石川県輪島市に「今治タオル」1万枚送る

能登半島地震の被災地、石川県輪島市を支援しようと、タオルの生産量が日本一の今治市から1万枚のタオルが送られました。

元日に発生した能登半島地震から3週間が過ぎましたが、大きな被害を受けた輪島市では、24日の時点で3400人あまりが避難生活を余儀なくされています。
こうした中、今治市では輪島市に派遣した職員から現地でタオルの需要が高まっているという報告を受けたことなどから、避難先で手や体などを拭くのに使ってもらおうとバスタオルとフェイスタオルを5000枚ずつ、あわせて1万枚を送ることになりました。
25日は市役所でタオルを運ぶトラックの出発式が行われ、徳永繁樹市長が「被災地はとても寒いと思います。『今治タオル』と私たちの支援の思いで少しでも温まってもらいたい」とあいさつしました。
そして、職員が見守る中、タオルを積んだトラックが出発していきました。
今回、送ったタオルは、今治タオル工業組合に加盟する数社から無償で提供されたもので、26日昼ごろには輪島市に届く予定だということです。
今治タオル工業組合の正岡裕志理事長は「今治と被災地は遠く離れていますが、被災者の方には、吸水性にすぐれ、肌触りもよい『今治タオル』で少しでも疲れた心と体を癒やしてほしいです」と話していました。