春の訪れ告げる「しらうお漁」

春の訪れを告げる魚とされ、地元では「しらうお」と呼ばれるシロウオの漁が宇和島市で盛んにおこなわれています。

シロウオは、全体が透き通った体長5センチほどのハゼ科の魚で、宇和島市津島町の岩松川に立春が近づくこの時期に産卵のため遡上することから、春の訪れを告げる魚とされます。
地元では、「しらうお」と呼ばれていて、昔ながらの伝統の漁が盛んに行われています。
このうち4代にわたって漁を続けている松浦和也さんは、家族とともに1月中旬から漁を始めています。
漁は、川の真ん中まで小舟をこいでゆっくりと網を広げていきます。
そして、シロウオが網にかかるよう潮の流れが止まるのを見はからって網を浅瀬まで静かにたぐり寄せていきます。
この日は寒さが厳しく、ときおり冷たい風に紛れて雪がちらついていましたがかごには透明に輝くシロウオが元気よく跳ねていました。
松浦さんは、「若い人たちにも受け継いでもらって体が続く限り頑張って漁を続けていきたいです」と話していました。
漁は2月上旬まで続き、今月28日には、シロウオの躍り食いや漁の体験ができるイベントが開催される予定です。