ボイラーメーカー「三浦工業」の社員 約1600万円着服か

松山市のボイラーメーカー「三浦工業」は、40代の営業担当の社員が、機械を取り付ける作業を請け負う下請け業者に対して業務を発注する見返りのキックバックを要求しておよそ3年間であわせておよそ1600万円を不正に受け取っていたと発表しました。
松山市に本社があるボイラーメーカー「三浦工業」は、中部地方にある支店で工場や企業への販売を担当していた40代の男性社員が、下請け業者からあわせておよそ1600万円を不正に受け取っていたと発表しました。
男性社員は機械の取り付けを請け負う業者3社に対して、業務を発注する見返りだとして令和2年2月から去年1月にかけての10回以上にわたり、数十万円ずつを要求して自身の口座に振り込ませていたということです。
今月、下請け業者のうちの1社の従業員から「別の従業員に対して男性社員がキックバックを要求しているようだ」と連絡があり、三浦工業が社員に聞いたところ着服を認めました。
三浦工業では、調査チームを立ち上げて詳しい状況を調べるほか、男性社員の処分や刑事告発するかどうかなどを検討するとしています。
三浦工業は「深く反省するとともに多大なご迷惑とご心配をおかけしたことを心よりおわびします。調査結果を踏まえて社員の厳正な処分と再発防止に向けて取り組みます」とコメントしています。