愛媛県とインド南部の州 経済協力で覚書

愛媛県はインド南部のタミルナドゥ州と経済協力に関する覚書を結び、県内企業の進出や人材交流などで連携していくことになりました。

愛媛県の中村知事は経済成長が著しいインドとの結びつきを強化しようと、今月21日から26日までの日程で県内の経済団体の関係者らおよそ70人とインドを訪問しています。
22日は、南部にあるタミルナドゥ州を訪れ、経済協力に関する覚書を結びました。
覚書には、企業の商談会や交流会などを開催し、ビジネス機会を創出していくことや技能実習生や製造業に関わるITエンジニアなどの教育や受け入れを促進し、連携していくことなどが盛り込まれています。
タミルナドゥ州は人口およそ7600万で、自動車部品や繊維など製造業が盛んな地域です。
一方、県内にはインド人の技能実習生や留学生はいないということで、県は人口減少によって国内の市場や労働力が縮小する中、新たな市場を開拓していきたいとしています。
中村知事は「2、3年前からインドとの交流は絶対に必要になると思い、議論を重ねてきた。今回の覚書をきっかけにお互いがプラスになる交流を実現したい」と述べました。
中村知事は25日、首都ニューデリーで技能実習生の受け入れについて現地と県内の関係機関が結ぶ協定の締結式に立ち会うことにしています。