愛媛県内 咽頭結膜熱が流行 過去最多に

県内では、「咽頭結膜熱」の感染拡大が続いていて、1医療機関あたりの患者数は過去最多となりました。一方、インフルエンザについては、患者の数は前の週から減少したものの、依然として警報の基準を超えていて、県は引き続き感染対策の徹底を呼びかけています。

かつて「プール熱」とも呼ばれていた「咽頭結膜熱」は、子どもを中心に感染し、高熱や結膜炎などを引き起こすウイルス性の感染症で、プールの水を介したり、ウイルスが付いたタオルを使ったりすることで感染します。
県によりますと、12月31日までの1週間に県内37の小児科から報告された患者数は158人で前の週から11人増加しました。
1医療機関あたりの患者数は4.27人で、現在の集計方法となった1999年以来最多だった12月初めの4.24人を上回り、過去最多を更新しました。
県によりますと、特に四国中央保健所や今治保健所、それに宇和島保健所の管内で患者数が増加しているということです。
原因となるウイルスには、アルコール消毒が効きにくいということで、県はせっけんを使った手洗いに加えて、タオルの共用を避けるなどの感染対策を行うよう呼びかけています。
一方、インフルエンザについては、12月31日までの1週間に県内60の医療機関から報告された患者数は964人でした。
1医療機関あたりの患者数は16.07人と、前の週から0.19人減少しましたが、依然として警報の基準を超えています。
県は、引き続きこまめな手洗いや定期的な換気など感染対策を徹底するとともに、ワクチンの接種が可能な場合は早めの接種を呼びかけています。