しまなみ海道の自動車通行料維持へ

令和6年3月に料金体系が期限を迎える「しまなみ海道」の自動車の通行料について、政府が、今の料金を維持する方針を固めたことが関係者への取材でわかりました。

西瀬戸自動車道、通称「しまなみ海道」は平成11年にすべて開通し、愛媛県と本州を結ぶ生活道路として利用されてきました。しまなみ海道の自動車の通行料金は、2014年から10年間の暫定措置で大幅に値下げされ、来年3月にその期限を迎えることになっています。このため、愛媛県や今治市など関係する自治体は、住民の利便性や観光振興に欠かせないなどとして政府に対して料金を維持するよう要望していました。関係者によりますと、12月、全国の高速道路の料金体系の基本方針を審議する有識者などによる検討を受けて、国土交通省は、しまなみ海道の通行料について今の水準を維持する方針を固めたことがわかりました。国土交通省は22日にも各地の高速道路の料金体系についての基本方針を公表することにしていて、具体的な継続期間は来年3月までに決定するということです。
これによってETCを利用した普通車がしまなみ海道の今治インターチェンジから西瀬戸尾道インターチェンジまで平日に利用する場合の料金は片道2950円で維持される見通しとなりました。