松山市 温州みかんをベトナムへ初輸出

愛媛県の特産品・温州みかんが初めてベトナムに輸出されることになり、13日、松山市で出荷作業が行われました。

愛媛県では去年およそ11万トンの温州みかんが収穫され和歌山県に次ぐ全国2位の産地となっていますが、国内での消費量が減少し販路確保が課題になっています。
こうした中、松山市にある県立農業大学校で栽培された温州みかんが初めてベトナムに輸出されることになり、出荷に向けたこん包作業が行われました。
作業はベトナムの検疫の基準に合わせ虫が入り込まないよう密閉された施設で行われ、およそ20人の学生がみかんの大きさや傷の有無を確認したあと、県のキャラクター「みきゃん」が描かれた透明のフィルムでひとつひとつ丁寧に包装していました。
愛媛県によりますと、ことしは試験的におよそ1トンを出荷し、ベトナムの首都ハノイの高級フルーツ店で販売する予定だということです。
手でむきやすい温州みかんは海外でも人気があるということで、県は現地で日本の市場価格の5倍程度で販売したいとしています。
作業にあたった男子学生は「安心安全なものを届けたいと思って栽培してきました。愛媛のみかんをベトナムに持って行くのは初めてなので、おいしさを知ってもらいたいです」と話していました。