松山市 消防が女性の体調学ぶ研修会

女性の消防職員が働きやすい職場環境を整備しようと、消防職員を対象に、生理など女性特有の体調の変化について学ぶ研修会が松山市で開かれました。

松山市のホテルで開かれた研修会には、オンラインも含めておよそ160人の消防職員が参加しました。
産婦人科の鵜久森夏世医師が講師を務め、生理前にイライラしたり、体のいろいろなところが痛くなったりする「PMS」と呼ばれる心や体の不調について紹介しました。
そして女性職員に対して低用量ピルを服用したり、自分にあった生活習慣を心がけたりして、体調をコントールすることが大切だとしたうえで、それでも症状がつらいときには生理休暇を取得するなどして、ためらわず休むよう呼びかけました。
また、男性職員にも生理に対して理解を深めてもらおうと、生理用品に触れるワークショップも行われ、女性職員が男性職員に対して使い方などについて説明していました。
ことし4月時点で、県内の消防の女性職員は59人で、全職員のうち3.2%にとどまっていて、県内各地の消防本部で女性が働きやすい職場環境づくりが進められています。
参加した松山市南消防署の山本哲也消防司令は「女性職員と信頼を深めながら、職場でもサポートしたい」と話していました。