松山市 石手寺で恒例の「すす払い」

四国霊場八十八か所の札所の1つ、松山市の石手寺で、ことし1年の汚れを落とす恒例の「すす払い」が行われました。

松山市にある四国霊場八十八か所の51番札所・石手寺では、参拝者に気持ちよく新年を迎えてもらおうと、毎年12月13日に1年間の汚れを落とす「すす払い」が行われていて、13日は寺の関係者およそ30人が参加しました。
参加者はまず、国宝の「仁王門」の軒下にたまったほこりやくもの巣を長さ5メートルほどあるささのほうきで払い落としていました。
続いて、高さおよそ25メートルの国の重要文化財の「三重塔」でも軒下のほこりを落としたあと、建物内の仏像や床などについた汚れを雑巾で丁寧に拭き取って新年を迎える準備を進めていました。
毎年参加しているという50代の男性は、「日頃の恩返しをと思い参加しています。掃除をすると心もすっきりするのでいい年末年始になりそうです」と話していました。
石手寺には例年、20万人ほどが初詣に訪れるということで、大みそかから元日にかけておよそ3000個のろうそくを並べて幸せを祈願する「万灯会」が行われるということです。