学生のアイデアで道後温泉のデジタル化推進へ

IT技術を学ぶ学生たちのアイデアを生かして県内有数の観光地・道後温泉でデジタル化を進めようという取り組みが始まりました。
この取り組みは、松山市の専門学校と道後温泉旅館協同組合が連携して地域のデジタル化を進めるとともにITの技術を学ぶ学生に地元での就職に関心を持ってもらおうと始めました。
27日は、椿の湯でプログラミングを学ぶ学生が温泉の魅力や課題をヒアリングしました。
旅館の関係者などでつくる「道後温泉誇れるまちづくり推進協議会」の宮崎光彦会長は温泉周辺の寺や神社を巡る「開運めぐり」が女性を中心に人気を集めている一方、若い世代の観光客の中で温泉に入浴する人が少ないことが課題だなどと説明しました。
学生たちは今後、観光客向けに地域の情報を提供したり魅力をアピールしたりするアプリを開発するということです。
参加した専門学校2年生の伊藤美黎さんは、「プログラミングで課題を解決したいと思って勉強していて、アプリでは道後に長く滞在してもらうための観光ルートなどを紹介したいです」と話していました。
道後温泉旅館協同組合の越智英幸事務局長は「デジタル化を進める上で若い世代の斬新な考え方を勉強させてもらいたいです」と話していました。