松山商工会議所が市に坊っちゃん列車再開の協力要望

松山商工会議所の代表は20日、松山市の野志市長に対して市の経済政策や観光振興について、運休している「坊っちゃん列車」の再開に向けた協力などを要望しました。

要望は、松山商工会議所が毎年行っているもので、20日は高橋祐二会頭らが野志市長に要望書を手渡し、あわせて46項目を要望しました。この中では人手不足が深刻なことから企業に対して人材確保のための費用を補助することや外国人材の活用のために地域での受け入れ態勢を整備することなどを要望しました。また、観光振興策として、運休している「坊っちゃん列車」は「市の重要な観光資源だ」として再開に向けて市の協力を求めています。このほか、瀬戸内海沿岸からの松山への接続の利便性を向上するため松山観光港と伊予鉄道の高浜駅とを鉄道を延伸して結ぶべきだとして支援を求めました。市は坊っちゃん列車の再開について伊予鉄道側と協議しているほか、松山観光港と高浜駅の間では自動運転のバスを運行するための開発費用を予算案に盛り込んでいます。要望のあと、松山商工会議所の中矢斉事務局長は「人手不足は非常に深刻で外国人材の活用も含めて重点施策として扱って欲しい」と話したほか、副会頭を務める「伊予鉄グループ」の清水一郎社長は、「港に直接、鉄道が乗り入れるのは観光客にとって魅力になる」と話していました。