JR松山駅バスターミナル整備方針 乗り場集約や防災機能

再開発中のJR松山駅周辺に計画されている新たなバスターミナルについて松山市はバスやタクシーの乗り場を集約して乗り継ぎの利便性を高めるほか、防災機能を持たせることなどを盛り込んだ整備方針を策定しました。
整備方針では、まず急速に人口減少が進む中、地域の公共交通を維持・活性化させ、大規模災害にも備える必要があるとしています。
その上で、新たなバスターミナルではJR松山駅周辺に点在しているバスやタクシーの乗り場、それに一般の駐車場を集約し、JRや伊予鉄道などへの乗り継ぎの利便性を高めるほか、災害や運転見合わせの際に帰宅困難者を受け入れたり物資を備蓄したりする防災機能を持たせるとしています。
また、伊予鉄道の松山市駅へのアクセスを強化し中心市街地に車が過度に入っていくことを抑制するとともに、駅周辺の建物や道路などが調和した空間を創り、歩いて暮らせるまちづくりを推進するなどとしています。
松山市は、この整備方針をもとに国や県と連携して来年度以降、具体的な施設やスケジュールを決める事業計画を策定したいとしています。
野志市長は記者会見で、「JR松山駅周辺に国の内外から人々が集まり、交流できる機能を持たせることで、人々を送り出すポンプのような役割を担う拠点として整備していきたい」と述べました。