伊予鉄新型車両導入へ 67年ぶりに郊外電車に 環境性能向上

松山市の伊予鉄道は、再来年から郊外電車全線で新型車両を導入すると発表しました。新型車両の導入は67年ぶりで、およそ39億円を投資して消費電力を従来よりも50%少なくして環境性能を向上させるのが狙いです。
伊予鉄道は14日、郊外電車全線を対象に新型車両を導入すると発表しました。
導入される新型車両は「7000系」で、車両の軽量化や制御装置などの性能の向上によって消費電力を今の車両と比べて50%少なくするほか、電力も四国電力との契約によってすべて再生可能エネルギーでまかなうということです。
伊予鉄道が新たに開発した車両を導入するのは昭和33年以来67年ぶりで、老朽化している車両の環境性能を向上させるのが狙いです。
また、車椅子スペースを確保してバリアフリー化も進めるなど、利便性向上にも取り組んだとしています。
再来年2月から2027年までの3年間で、あわせて18両・6編成分の導入を予定していて、投資総額はあわせておよそ39億円を見込み、環境省の補助金も活用することにしています。
伊予鉄道は先月から郊外電車などの運賃を値上げしましたが、その収入の一部を新型車両の導入にあてるとしています。
伊予鉄道の清水一郎社長は、「安全で快適な車両なのでぜひご利用いただきたい」とコメントしています。