松山市で障害者の雇用促進に向けた就職説明会

障害のある人の雇用を増やそうと、愛媛労働局などが就職を希望する障害者と企業の担当者との面接会を松山市で開きました。

面接会は、愛媛労働局やハローワークなどが14日までの2日開き、県内の企業など26社、障害者およそ70人が参加する予定です。スーツ姿の参加者たちは、企業ごとに設けられたブースを訪れて、採用担当者から業務内容の説明を受けたり、働く上で配慮してほしい事情などを伝えたりしていました。一定以上の割合で障害者を雇うことは法律で義務づけられていて、雇用率は公的機関で2.6%、企業では2.3%で、令和6年4月からはいずれも0.2ポイント引き上げられます。愛媛労働局によりますと、県内の民間企業で働く障害者は、令和4年6月の時点で4205人とこれまでで最も多くなっていますが、半数近い企業では、法律で定める雇用率を達成できていないということです。発達障害がありフルタイムの仕事を探しているという30代の男性は「職場の雰囲気などが気になっていましたが、担当者の話を聞いて働きやすい職場だと感じました。採用されたら意欲的に働きたいです」と話していました。
松山公共職業安定所の山内圭二業務部長は「今回面接に来た人のほかにも求職者はたくさんいる。企業には障害者雇用について理解してもらい採用を検討してもらいたい」と話していました。