JR四国 昨年度の鉄道路線収支 愛媛県内はすべて赤字

JR四国の昨年度の鉄道路線の収支は、全体で180億円あまりの赤字となりました。特に愛媛県と高知県を結ぶ予土線は採算が最も悪く今後、存続か廃止か自治体とJR四国による議論が注目されています。

JR四国は、昨年度の路線・区間別の収支を発表し、管内18のすべての区間をあわせて180億7800万円の赤字となりました。赤字は収支の発表以降、4年連続です。
愛媛県内で赤字が最も多いのが、予讃線の松山・宇和島間で20億2100万円、次いで香川県の観音寺と今治間が16億9500万円、今治・松山間で10億2100万円、などとなっています。さらに採算を示す「営業係数」という指数でみると最も採算が悪い路線は予土線で、100円の収入を得るために1700円あまりのコストが必要とされています。予土線をめぐっては、愛媛県と高知県が存続に向けた合同協議会を開く一方、JR四国と自治体との赤字解消に向けた抜本的な議論は進んでおらず、今後、存続か廃止か議論が注目されています。