東温 担い手不足の林業を大学生が体験

担い手不足が深刻な林業への関心を高めようと大学生に林業の仕事を体験してもらう催しが行われました。

大学生に林業の魅力を知ってもらおうと東温市で8日行われた催しには愛媛大学農学部の学生、18人が参加しました。
学生たちは、林業の従事者がチェーンソーを使って高さおよそ20メートルの杉の木を切り倒す様子を見学し、林業に使う機械の使い方について説明を受けました。
このあと、学生たちは実際にチェーンソーを使って、長さ3メートル直径30センチほどの松の木の丸太を均等に切断する「玉切り」といわれる作業を体験しました。
県内の林業就業者は統計を取り始めた平成7年度のおよそ2000人から昨年度には800人余りと大幅に減るなど、担い手不足が深刻で県ではこうした機会を通じて就業者の確保につなげたいとしています。
参加した大学2年生の一色莉彩子さんは、「チェーンソーは思ったよりも重かったですが、仕事を身近に感じることができました。将来は林業の仕事に携わりたいです」と話していました。
県中予地方局森林林業課の越智仁夫主幹は、「若い人に山に来てもらい伐採の現場や重機を見てもらうことで林業という職業を身近に考えてほしいです」と話していました。