津波防災の日前に 園児と児童の合同避難訓練
今月5日の「津波防災の日」を前に、幼稚園の園児たちが近くの小学校の児童の助けを借りながら、校舎の屋上に避難する合同訓練が2日、今治市で行われました。
今治市の立花幼稚園と立花小学校が合同で行った訓練には、園児と児童あわせておよそ500人が参加しました。
このうち幼稚園では、震度6強の揺れを観測する地震が発生したという想定で、園長が園児たちに身を守るよう呼びかけ、園児たちは身をかがめて頭を守る「ダンゴムシの姿勢」をとっていました。
このあと園児たちは、津波警報が発令されたという想定で近くの小学校の校庭に移動して児童たちと合流し、6年生に手を引かれながら3階建ての校舎の屋上に避難しました。
今治市は南海トラフ巨大地震で最大で1メートル50センチの津波が想定されいて、幼稚園によりますと、園のある地域は津波の浸水域の外側とされていますが、万一に備えて訓練を行なっているということです。
参加した年長の女の子は、「津波が来たら高いところに逃げます」と話していました。
園児を連れて避難した6年生の女子児童は、「小さい子のペースに合わせてあげるのが大事だと思いました。災害時にはまず自分の命を守って、そのあと周りの人の命を助けられるようにしたい」と話していました。