道後温泉本館の工事用シート撤去始まる

4年前から大規模な工事が行われている松山市の道後温泉本館で、建物を覆っていた工事用のシートの撤去が1日から始まり、2年ぶりに正面玄関の看板が姿を現しました。

道後温泉本館は、老朽化や耐震対策のため4年前から大規模な保存修理工事が行われていて、雨や風から建物を守る「素屋根」と呼ばれるシートなどで覆われていました。
そのシートの撤去が1日朝から始まり、午前10時前には作業員が西側のシートの一部を手作業で切断しながら、慎重にシートを撤去していきました。
そして、午後1時半すぎには「道後温泉」と書かれた正面玄関の看板が2年ぶりに姿を現すと観光客などが立ち止まって写真に収めていました。
シートの撤去は今月11日に完了し、年内に周囲の鉄骨も撤去される計画だということで、市は、来年7月には、全館での営業再開を目指すとしています。
松山市道後温泉事務所の山田豊樹主幹は、「正面玄関が見えるのはいつになるのかという問い合わせもたくさん寄せられている。みなさんに早く修復を終えた道後温泉本館をお見せできるよう作業を進めたい」と話していました。