内子町で子どもたちが伝統の獅子舞披露

子どもたちに地元の伝統文化に親しんでもらおうと、高校生などが保存会のメンバーから学んだ獅子舞を披露する催しが、18日、内子町で開かれました。

この催しは毎年、秋祭りの時期にあわせて開かれていて、内子町寺村にあるスーパーの駐車場には、地元の高校生や幼稚園児あわせて30人が集まりました。子どもたちは、保存会のメンバーからこの1か月間学んできた練習の成果を披露し、このうち園児たちは、太鼓のリズムに合わせて2人1組で獅子頭を操り、息をそろえて足を動かしたり、首や尾を振ったりして、躍動的な獅子の動きを表現していました。また、高校生たちは、「片足あげ」と呼ばれる軽やかなステップの振り付けで、優雅で迫力ある舞を披露していました。そして、「お猿」の面をつけた高校生が寝ている獅子を棒でつついて起こし、一緒に踊りを舞うユーモラスな場面では、会場から大きな拍手が沸き起こっていました。参加した高校1年の生徒は、「獅子舞の頭が重く、踊るうえで苦労した点もありましたが、自信をもってできました。これからも後輩たちに獅子舞行事を受け継いでもらいたい」と話していました。指導にあたった町村獅子舞保存会OBの成田忠史さんは、「楽しい伝統行事がふるさとにあることを知ってもらい、地域に残ってくれる人が少しでも増えたらうれしい」と話していました。