秋祭りの事故で重体男性の父親が再発防止を訴え


ことしの松山市の秋祭りでみこし同士を激しくぶつけ合う「鉢合わせ」によって、みこしの下敷きになり、いまも意識不明の状態が続く34歳の男性の父親がNHKの取材に応じ、「夜も眠れないほどにつらく、2度と事故が起きないよう対策をしてほしい」と訴えました。

10月7日、松山市の城山公園で行われた「古町大神輿」の秋祭りで、参加者の森山幸一さんが(34)みこし同士を激しくぶつけ合う「鉢合わせ」によってみこしの下敷きになり、いまも意識不明の状態が続いています。
NHKの取材に森山さんの父親が応じ、事故当時の状況やいまの心境を語りました。
森山さんは、幼い頃から祭りが好きで、毎年のように秋祭りに参加していて、ことしも「四角さん」と呼ばれるみこしの担ぎ手として参加していたということです。
「鉢合わせ」はみこしを合計4回、ぶつけ合う予定でしたが、3回目の際にみこしが大きく傾き、森山さんが下敷きになったということです。
父親は事故の連絡を受けて病院に駆けつけましたが、森山さんは頭の骨を折る重体で意識がなく、現在もICU=集中治療室で治療が続いています。
父親は「神様のお祭りなのに、このような事故が起きるとは信じられない。まさか我が子が事故に遭うとは夢にも思っておらず、夜も眠れないほどにつらい。祭りを悪く言うつもりはないが、2度と事故が起きないよう対策をしてほしい」と涙ながらに訴えました。